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2010年 06月 29日

ぼちぼちと、、、4 インナーチューブ再鍍金編

今日、お客さんのとこへ行ったら・・・・・。
「杉〇さ~ん、丁度剥離が終わったとこやぁ~」って。
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錆の状態が、大した事なかったように見えましたが鍍金(めっき)を剥離してみたら、、、、あ~ぁぁぁ。
表面が点錆でも中までやられてますねぇ。。。
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表面の状態が良ければ、このままスグに鍍金なんですが、これでは・・・・。
取り合えず、研磨機で削れるだけ削ってみて、まだ残っているようだったら溶接で埋めてから再度研磨してから鍍金をしようと。

硬質クロムは車やバイクの部品にはいろんな所に使われてます。
バイクだったらフロントフォークのインナーチューブやリアサスペンションのロッドには硬質クロムが施してあります。
見えない所では、すべてじゃないけれどピストンリングなんか。

硬質クロムには、代表的な浴種が3つあります。
サージェント浴。
フッ化浴。
高速浴の3つ。
要求される品質や性能(硬度、耐食性、耐摩耗性等)にもよりますが、この中でも高速浴(通称HEEF浴)は、ずばぬけて性能が高いです。
もちろん、今回はHEEF浴で鍍金をしてもらいます。

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今回、お願いした行程は

1).アルカリ電解剥離
2).研磨
3).溶接穴埋め
4).再研磨
5).鍍金(研磨の程度にも依りますが片肉50~100μm)
6).研磨(Φ35+0、-20μm公差 超精密鏡面研磨)

FANTICには、ちょっと贅沢すぎたかも。
新しいバイクだったら、まだこの上からDLC(ダイヤモンドライクカーボン)やTi・N(チタンナイトライト)するんだけどね。


仕事柄、「再鍍金してよ」と頼まれる事がよくあるのですが、鍍金って殆どの人が液に品物をドボンと入れればあっという間に鍍金が着くと思っているんだよねぇ~、だ~れも、こんなに手が掛っているとは思ってないんだよなぁ。


 鍍金って、超最先端技術なんですよ。
     電子部品は鍍金の塊りなんですよ。 
          鍍金や印刷の技術が無ければ、あなたのパソコンや携帯電話は無かったでしょうね。
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by t-suggy | 2010-06-29 22:42 | FANTIC | Comments(4)
Commented by かわかみ at 2010-07-05 01:12 x
うわぁ~ また専門的な鍍金ネタですね。

一番下の写真は、良く言うタコ釣りのように釣っている
のですか?それともまだ前処理の段階?
Commented by t-suggy at 2010-07-05 20:00
>かわかみさま
取り合えず、お仕事なもので(笑

一番下の写真は、硬質クロム鍍金中のものです。
硬質クロムは吊り下げるだけでは、鍍金は着きません。
がっちり、品物を治具に掴んでやんないとダメです。
めっき屋さんは治具がノウハウ、、、特に硬質クロムはね。
だから、液中は見せられません。


Commented by かわかみ at 2010-07-06 17:29 x
ほう、なるほど。
近所の鍍金屋さんは、ネジ専門なのでバレルでガラガラです。

金属でなくても鍍金ができるのでしょ!
京都にオール鍍金したスーパーセブンがいましたが、眩しすぎました。
Commented by t-suggy at 2010-07-06 23:09
>かわかみさま
そうですね、金属じゃ無くても鍍金は出来ます。
樹脂に鍍金、、、車だったらフロントグリルやエンブレム、、、ドアハンドルもそうですね。
最近は、塗装で鍍金風ってやつもありますね。



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